受験学年前の目標設定の仕方について

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受験学年前の目標設定の仕方について

受験学年前の目標設定の仕方について

2019年11月12日

教科書ナビユーザーの皆様

いつもお世話になっております。TripleWinの長澤です。
関東も徐々に寒さが増してきましたが、皆さんのところはいかがでしょうか?秋を感じる間もなく冬が目の前…といった気もしますが、TV等のメディアを見ていても、今年を振り返るといった話題が多くなってきました。一年経つのが本当に早いですね、受験生を抱える学習塾の先生方にとっては、ここからが勝負どころかと思います。体調管理をしっかりされて、万全の態勢で冬期講習、入試直前期を迎えて頂けることを願っております。

【写メQ先生中3版本格リリース!】

高校生にご活用頂いている質問対応サービス「写メQ先生」ですが、先生方から「中学生は使えないの??」という声をよく聞いておりました。質問対応のバックヤードの問題もあり、サービスの質を維持するためには、そこまで広げられていなかったのですが、昨年神奈川県内の一部の教室で試験的にリリースした結果、我々の想像以上に生徒さんや先生方から感謝の声を頂いたので、今年は全国の教室でもお使い頂けるようにしようということになりました!

詳しくは添付のご案内をご覧頂ければと思いますが、12月~入試直前までお使い頂いて、生徒さんお一人300円(税別)と格安でお使い頂けます(月額ではなく総額です?!)。

これは、中3生に写メQ先生に慣れてもらうことで、高校継続にも繋がるのではないか…と考えてのことなので、これを機会に是非皆様ご検討頂ければと思います!詳細は弊社スタッフまで気軽にお尋ね下さい!


今回のテーマは、受験学年前の目標設定の仕方についてです。
日々のカウンセリングや生徒面談の参考にして頂ければ幸いです。

現在成績Apシステム/教科書ナビで高校部を運営されている教室には、高3受験生よりも、高1・高2生の割合が高い…という教室が多いのではないでしょうか。そういう教室の先生方から必ずと言って良いほど相談を受けるのが、「大学や学部等の目標をどうやって持たせたら(決めさせたら)良いか…」といったものです。
私自身が現場で指導していた当時から、そこが上手くいかない生徒は途中で退会してしまうことが多く、やはり悩みのタネでした。

これはよく保護者会等でもお話しさせて頂いていますが、偏差値上位校の生徒ほど、早い段階で志望大学や学部が決まっていることが多いです。

例えば、学区トップの進学校で、高1の夏休み明けに進路希望調査を行ったとします。恐らくほとんどの生徒は、「(受かる受からないは別にして)どこの大学に行きたい」「どんな学部でどんなことを学びたい」「将来どんな仕事に就きたい」…をしっかり答えます(最低でも大学名程度は出てきます)。

しかし、これを学区4番手くらい(偏差値50前後)の高校で行った際は、半数以上の生徒が白紙か考えたことがない…といった答えになります。この差はいったい何なんでしょう??ということです。

彼らは、同じ年数だけ生きてきて(それもたかだか十数年)、同じような学校生活を送っているにも関わらず、ハッキリとその先に見えているものが違います。私は、この差は「勉強しているかそうでないか」の差だと思っています。

将来的な仕事から大学や学部を選ぶことが出来れば、それは素晴らしいことだと思います。しかし、大方の高校生が「仕事」として認識しているのは、教師・警察官・公務員・システムエンジニア…等のいわゆる「職業名」であることがほとんどです。お父さんが会社員の高校生に、「お父さんの仕事は?」と聞いて、その中味を答えられることは少ないのではないでしょうか?(会社に行って働いていることしかわかっていない)

これが大学生であれば、数年後の仕事と自分の状況(どこで何を学んだか)を直結させて考えることが出来ますが、そこまで意識の高くない中堅校の高校生が、仕事から学部・学科を決めていくことは難しいのが現実です。

そうなると、大人の気持としては、「手に職を」「資格が取れる学部を」となりがちですが、なんとなく看護系学部等に行ったけど、その後自分には向いていないとわかって途方に暮れた…という生徒も、数多く見てきました。

では、そういったミスマッチをなくしていくにはどうしたら良いか…その一つの答えは、

「今やっている勉強の延長に学部・学科を考える」

ということではないでしょうか。

高校で学んでいる基礎科目の延長に、大半の大学の学部・学科は置かれていることは、先生方もおわかりになると思います(学部名・学科名があり過ぎてわかりにくいですが)。

特に高1・高2の段階でそれにしっかり取り組むことで、自分の「適性」が見えてきます。逆に、適性が見えるということは。「不適正」も見えるということを意味しています。「この勉強の延長にあるこの学部だったら、自分も興味を持って学べるかな」「この科目はやっぱりどうしても好きになれないから、これを中心に積み上げていくこの学部は向かないな」そんなことが見えてきます。

私は、高1から学校で学ぶ教科の学習をしっかりやる意味は、ここにあるのではないかと思っています。冒頭ご紹介した進学校の生徒は、学校主導で半分強制的にでも勉強しているので、自然にこの作業が出来ているのだと思います。そうやって将来的に繋がることが認識出来れば、自然にそれを活かせるような学部ってどんなところがあるのかな…という興味も湧いてきます。

これは大人でも同じだと思いますが、今やっていることの延長に何があるのかを意識すること、自分の進路や将来に興味を持つようになるということは、他人に決められた他人の人生ではなく、自分自身の人生を生きていく上で非常に大切なことです。

そんなことを、日々のカウンセリング等を通して生徒に伝えられたら良いかな…と思って、私も現場では取り組んでいました。是非、少しでもご参考になれば幸いです。

いかがでしたでしょうか?
今回も、最後までお読み頂きありがとうございました。
次回配信もお楽しみに!